分数核電荷をもつ仮想原子に対して擬ポテンシャルとプリミティブ基底関数を作成することが可能です。 関係するADPACKのキーワードは次の様になります。
AtomSpecies 6.2
total.electron 6.2
valence.electron 4.2
<occupied.electrons
1 2.0
2 2.0 2.2
occupied.electrons>
これは炭素原子と窒素原子の中間の位置する仮想原子の例です。
この様に上記のキーワードを設定するだけで、仮想原子の擬ポテンシャルと基底関数が容易に作成可能です。
これらのデータをOpenMXで入力データとして使う際には、キーワードによる設定は必要ありません。
なお仮想原子の擬ポテンシャルと基底関数を用いた計算は、OpenMXのVer. 3.4 以上でサポートされています。
また仮想原子の擬ポテンシャル用の基底関数は、同じ分数核電荷をもつ仮想原子に対して作成しなければなりません。
OpenMXでは「*.pao」に保存された価電子の電子密度が中性原子のポテンシャルの作成に使用されるためです。