ScaLAPACK版

OpenMXはScaLAPACK, PBLAS, BLACSを用いてパフォーマンスを向上させることが可能です。 500原子を超える大規模系に対して、「scf.EigenvalueSolver」を「Cluster」もしくは「Band」とした場合には、 計算速度だけでなくメモリ使用量についてもパフォーマンスの向上が期待されます。 ScaLAPACKを用いる場合には、コンパイルの際に「-Dscalapack」オプションをCCに以下のように指定して下さい。

  CC = mpicc -O3 -Dscalapack -xHOST -ip -no-prec-div -openmp -I/opt/intel/mkl/include/fftw
  FC = mpif90 -O3 -xHOST -ip -no-prec-div -openmp
  LIB= -L/opt/intel/mkl/lib -mkl=parallel -lmkl_scalapack_lp64 -lmkl_blacs_openmpi_lp64 \ 
  -lmkl_intel_lp64 -lmkl_intel_thread -lmkl_core -lpthread -lifcore -lmpi -lmpi_f90 -lmpi_f77

「-Dscalapack」オプションを指定した場合には、ScaLAPACKの関連ライブラリが適切にリンクされている必要があります。 ScaLAPACKバージョンはOpenMPとの併用が可能です。 パフォーマンスの評価については「大規模計算」の章をご覧下さい。



2017-03-07