O(
)法は並列化に適したアルゴリズム構造を持っているため、高い並列化効率が期待されます。
典型的なMPIの実行は次の様に行います。
% mpirun -np 4 openmx DIA512_DC.dat > dia512_dc.std &
「work」ディレクトリ中の「DIA512_DC.dat」は、分割統治(DC)法を用いて512個の炭素原子からなるダイヤモンド格子の
SCF計算を実行するための入力ファイルです。MPIプロセス数に対する速度向上比を図 21 (a)に示します。
この並列計算はCRAY-XC30 (Xeonプロセッサ、2.6 GHz) 上で実行し、1MDステップの経過時間から速度向上比が算出
されました。128個のMPIプロセスを用いて、その速度向上は約84倍であり、またプロセス数の増加に伴い、並列化効率は
減少していくことが分かります。並列化効率が減少する理由は、計算負荷の大きなO(
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