<Definition.of.Atomic.Species
H H6.0-s2p1 H_CA13
C C6.0-s2p2 C_CA13
Definition.of.Atomic.Species>
擬ポテンシャルのファイルは第3列で指定でき、またそのファイルはディレクトリ「DFT_DATA13/VPS」に存在する必要があります。
さらに原子座標の指定の際、各原子のアップおよびダウンスピン状態に対する電子数の指定を以下のように行うことが必要です。
<Atoms.SpeciesAndCoordinates
1 C 0.000000 0.000000 0.000000 2.0 2.0
2 H -0.889981 -0.629312 0.000000 0.5 0.5
3 H 0.000000 0.629312 -0.889981 0.5 0.5
4 H 0.000000 0.629312 0.889981 0.5 0.5
5 H 0.889981 -0.629312 0.000000 0.5 0.5
Atoms.SpeciesAndCoordinates>
ここで第6、7列は各原子のそれぞれアップおよびダウンスピン状態に対する初期電子数を与えます。
原子に対するアップおよびダウン電子数の合計は、擬ポテンシャルの生成時に考慮される価電子の数と
等価でなければなりません。
それぞれの擬ポテンシャルに含まれている荷電子数は擬ポテンシャルファイル「*.vps」の中から見つけることができます。
例えば、データベースVer. 2013内の炭素原子のファイル「C_PBE13.vps」の中に次の行があります。
valence.electron 4.0
数字「4.0」は擬ポテンシャルの生成で考慮される電子数です。
従って上記の例では、アップスピン電子数(2.0)およびダウンスピン電子数(2.0)の合計は
「Atoms.SpeciesAndCoordinates」で指定する「C」に対して4.0となります。
ユーザー自身でADPACKを使用して擬ポテンシャルを作成する場合には、以下の点に注意する必要があります。
さらなる詳細はプログラムパッケージ「ADPACK」のマニュアルを参照して下さい。 しかしながら、良い擬ポテンシャルを作成するには、最初に考える以上に多くの経験が必要になることを明記しておきます。