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二つのスレーター積分の比の調整 ($F^4/F^2$)

scf.DFTU.Type=2による一般化DFT+$U$法では入力値$U$$J$を用いてクーロン相互作用テンソルが生成されます。 原子の球対称性を仮定し、スレーター積分( $F^0, F^2, F^4,...$)とRacah-Wigner係数からこのテンソルが計算されます。 $d$軌道に対する一般的なDFT+$U$法の取扱いでは比:$F^4/F^2$が必要となり、通常は$F^4/F^2=0.625$が使用されます。 ただし、この値は球対称な原子環境のみで有効であり、固体中ではこの値から逸脱する可能性があります。 キーワード「scf.Slater.Ratio」により、ユーザーは各自の目的に応じて$F^4/F^2$を調整できます。

  scf.Slater.Ratio                 0.75	   # default=0.625