スピン軌道相互作用のコントロール

OpenMX Ver. 3.8では、2013年版データベースにある擬ポテンシャルを用いてスピン軌道相互作用の強さを制御することができます。 スピン軌道相互作用を強めたり弱めたりした擬ポテンシャルを特別に用意する必要はありません。 それぞれの角運動量量子数に対する係数を以下のように指定します。
  <scf.SO.factor
    Ga  s 1.0 p 2.0 d 1.0 f 1.0
    As  s 1.0 p 2.0 d 1.0 f 1.0
  scf.SO.factor>
1列目はキーワード「Definition.of.Atomic.Species」にて定義した原子名であり、それに続けて角運動量量子数のシンボル、係数を指定します。 「1.0」は実際の原子におけるスピン軌道相互作用に対応します。 系内の全ての原子に対して、f軌道までを必ず指定して下さい。



2017-03-07