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ADPACKについて

ADPACK(Atomic Density functional program PACKage)は密度汎関数理論 (DFT)に基づき原子の電子状態計算を行うためのプログラムパッケージです。 球対称なポテンシャル形状の仮定のもと、Schrödinger方程式またはDirac方程式を数値的に解くことで、原子の電子状態を計算します。 交換相関エネルギーは局所密度近似(LDA) [1,2]、または一般化勾配近似(GGA) [3]の枠内で取り扱われます。 プログラム・パッケージとソースコードはGNU-GPL(一般公的使用許諾) [23]に準じて配布されており、 OpenMXのWebサイト (http://www.openmx-square.org/)からダウンロードすることができます。

ADPACK Ver. 2.2の特徴を以下に列挙します。 ADPACKを用いて作成した擬ポテンシャルや擬原子軌道は、分子や固体のDFT計算を実行するプログラムパッケージ OpenMXの入力データとなります。 ADPACKは標準的なC言語で作成されていますので、UNIX、LINUX、CYGWIN [22]などの標準的なUNIX系の環境で実行可能です。 擬ポテンシャルと擬原子軌道のデータベースも、上記のウェブサイトで無償公開されています。



t-ozaki 2014-01-09